wwwを利用したマルチメディア型まちづくり支援システムの開発(その2)~まちづくり支援システムにおけるカード式ワークショップ手法の応用~
大浦ただひろ有馬隆文
キーワード:インターネット VR 住民参加 カード式ワークショップ
■問題意識既存の掲示板だけでは意見収集が難しい⇒カードを用いたデザインゲームを応用して街づくりサイトを構成。
非同期的
>利点
・参加者全体の考えを簡便に把握する「ランキング機能」
⇒ランキングを見ることで各自の考えを知ることが出来る
・自分の意見を投票する「カード投票機能」⇒ランキングが投票に影響を及ぼすという訳ではない
⇒作られたカードの内容によって議論される内容が固定化してしまう
・他の参加者とカードについて議論する「意見交換機能」
⇒インターネットでは意見の集約は難しいが、ワークショップに比べてバラエティに富んだ意見が寄せられる。カードを用いることで意見を言いやすい。
意見抽出が効果的に行えることを目的とした。
■システムの評価ワークショップとインターネットでの利用を比べる
ワークショップ:
複数のカードが議論の場にあがり相対的にそれらを見比べることによって進められていく
一枚のカードを中心に議論が展開される
インターネット:
ワークショップに比べてバラエティに富んだ意見が多いインターネットでは幅広い意見を得られるが意見の集約が難しいということがわかった。
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VRとブログを用いた住民参加型デザイン手法の提案と評価
委員会で知識整理
VRシステムが複数回の検討会議に使用された場合に、その使用目的と、提示されたVRコンテンツの内容がどのようなものであるかを知見として整理する必要がある。またこのようなVRシステムの利用と相まって、地域の文脈やデザインコンセプト、議論の経過、現地写真、専心事例などVR空間で提示しにくい情報を時系列で共有できる機能も必要である。既往研究ではVRシステムの利用に限られている。具体的にどのような知識の整理をしたのか。。設計コンセプトや付帯資料、議事録(テキスト・画像・動画)
>必要なもの・利点
・情報の階層化
・閲覧の制限
・見易さが必要
・環境情報を使えるように
情報の階層化が可能であること
⇒途中から参加した利用者が追体験できるようにする。
関係者の立場に応じて閲覧できる情報を制御できること
⇒匿名性もなしでデータのバックアップが可能であること。
>問題点と解決方法
ブログは見づらい
⇒やりやすいものにする@VR書き込み機能の有効性の表示
デザインに直接的、間接的に関係する環境情報をより整備する必要性がある。
⇒検索できるようにする
VRはイメージとしてはわかることがあるが、きれいに作ったVRだけのイメージ検討ではその他がわかりにくい。たとえば植樹の検討の段階できれいなものがあったとしても冬になれば落葉樹として掃除が大変になるなど、画像情報以外の情報をシステムには表示する必要性がある。
実験VRに書き込みスタイルと掲示板に書き込むスタイル