1999年 建築学会計画系論文集 第520号
「市民的まちづくり学習としての住民参加ワークショップに関する考察」
倉原 宗孝
背景:今日の住環境整備・街づくりにおいて様々なユーザの声をすくい上げつつ共同作業をすすめるWSは極めて有効。
WSは専門家には実体のある計画への、住民にとっては計画の内容や協定などの専門的な知識への学びの場である。
目的:WSにおいて「学習」という点に着目した研究
方法:8回のWS、5回の自主WSでの計25名のメンバーにWSの後アンケートを採る。
アンケート内容:
A.参加される際、あるいは最初の印象
B.活動を通して一番印象に残っていること
C.ワークショップの内容・方法についての評価
D.WSを通して、参加者自身の生活や考え方に対する変化
E.活動を終えて
考察:整備完了後も住民の行動への行政の期待を大きくした
個の主張を開放しつつ、そのことをWSの躍動と方向性の生成に向かわせる場としての状況がある
WSで生まれたデザインやアイデアがどこまで設計・施工の段階で汲み取られるか等、行政内部の問題は残るものの、今回のWSは行政の意識改善のきっかけとして大きな役割を果たした。
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